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カテゴリー「データ制作」の記事は以下のとおりです。

小町屋駅

ファイル 45-1.jpg  急曲線による制限35~40の繰り返しでフラストレーションの溜まる飯田線ですが、伊那福岡を出るとすぐに長い直線に入り、駒ヶ根の直前まで、上限の85km/hでかっ飛ばせる区間です。
 その中間点にあるのが小町屋駅。駅舎は無く、4両分のホームが1面あるだけの簡素な無人駅ですが、学校や駒ヶ根市役所他、いくつかの公共施設への最寄り駅となっていますので、観光・商業の拠点となっている駒ヶ根駅と同等の乗降客数を誇ります。
 2008年には線路の西側にあったホームを学校のある東側へ移設し、駅前広場を新設。登校時間帯にホーム~踏切に学生が溢れて降りきれず、列車が遅延するという長年の問題を解消しています。

ファイル 45-2.jpg  路線データでは95年当時を再現しているため、当然ながら移設前のホームを製作しました。もう少し早く現地取材をしておけば楽に造れたのですが、移設前の資料が少なく再現に苦労しました。ホーム上の待合室は改装に次ぐ改装で、度々その姿を変えていますが、雰囲気重視で木造羽目板造の姿をモデルアップ。
 駅東側は数件の民家を立ち退かせて駅前広場を設置していますから、ガラッとイメージが変わりましたが、西側はホームが無くなっただけで、街並みは昔からほとんど変わりありません。
 こうしてみると、国鉄→JRの駅というよりは、地方私鉄の駅のようです。まぁ元は私鉄ですが大昔の話。これほど私鉄臭のする現JR駅も珍しいのではないでしょうか?

ファイル 45-3.jpg  実験的な試みですが、今回は駅前の建物群をほぼそのままローポリゴンで立体再現してみました。汎用ストラクチャの使用は極力控え、8割程度が実写ベースの立体ストラクチャになっています。
 (現実的に無理なのは承知の上で)目指すところは沿線すべての実写化・立体化で、そのためにはどの程度の労力と、メモリ・リソースが必要なのか、把握しておきたかったのです。
 数度に渡る取材のおかげで、私の脳内に沿線風景がインプットされてしまっているため、汎用品では違和感がアリアリ・・・というのが諸悪の根源なのですが、できれば駅周辺だけでも、これくらいの再現度を保ちたいものです。

ファイル 45-4.jpg  食堂・商店、数件の民家を挟んで建築事務所、アパート、町工場・・・と続きます。奥の巨大な建物は駒ヶ根市民体育館。その左手には駒ヶ根市役所がありますが、視界外なので再現していません。
 明り採り風の意匠がオシャレなアパートは95年当時からあったっけ?と悩みましたが、偶然ネットで見つけた不動産情報によると、92年築だそうです。当時としてはナカナカにハイカラ。洋室8帖の1Kで3.6万円。駅徒歩0分の超一等地、いかがですか?(電車は1時間に1本しか来ませんが)

 各テクスチャ画像は実写写真をベースに、プライバシーのかかわる部分や、柵、塀、植木で隠れた部分などを別素材から組み合わせて構成・編集しています。


★ついでに・・・風景と各種権利の問題

 法的には公の目に触れる建物に著作権や肖像権はありません。デザイン性が顕著な建築物には、著作権が認められるケースもありますが、問題になるのは同じデザインで建築物を造る場合で、写真に撮ろうが絵を描こうが、模型を作ろうが問題ありません。
 企業の屋号にも権利はありませんが、電話番号や住所はプライバシー権を侵しますので、看板類の電話番号は消すようにしています。

 厳密に法を解釈すると、ロゴマークには著作権がありますので、風景写真に写し、特に有償で出版・配布する場合は法に抵触します。ただ、実際に風景写真に写り込んだロゴについて問題になったケースはほとんど無いと思われます(でなければ都会の風景写真集など出版できません)。ロゴ単体の写真ではなく、建物「群」の一部に溶け込んでいるものはOKと考えて良いでしょう。
 基本的には「群」であるものの、視点の拡大縮小や、パーツ単位に分解することで「個」になってしまうCG作品については判例が無いため、わからない部分でもあります。

 一般家屋についても特に法の制約は受けませんが、住所、電話番号、表札、ナンバープレート、また室内や庭、洗濯物など、住人の生活が読み取れる物は、プライバシー権を侵す可能性がありますから、編集するよう心掛けましょう。

 屋外に掲示されているポスター類は、宣伝することが目的であるため、著作権の影響下にはありません。


 法的に問題がないとはいえ、モラルを追求すれば、全ての企業、住人の了解を得るのが望ましいのでしょう。しかし、馬鹿正直に訪ねていったところで胡散臭がられる、面倒臭がられるのがオチです。
 出版物などと同様、「写さないで欲しい」という要望があれば応じる、または相談する程度で良いのではないかと思います。

Yポイント完成

 先日より製作していました両開き分岐器が完成しました。参考になるか分かりませんが、テクスチャの製作過程を解説してみます。

ファイル 43-1.jpg  前回掲載したのはレールだけの状態でしたが、道床を作り、レールにテクスチャを貼りました。道床を含め頂点は、Illustrator上で作図したものから頂点座標を読み取り、それを適宜四捨五入してテキストエディタで打ち込みます。レールは全長25mですので、長手方向は分かりやすく2.5m刻みで。ただし直線部やカーブの緩いところは間引いて、作業時間と頂点数を軽減しています。
 中央に一列並んだ8つの頂点は一見不必要に思えますが、テクスチャの貼り付け位置を微調整するのに便利なのです。

ファイル 43-2.jpg  前回も書きましたように、現在の飯田線内では木枕木の両開き分岐が撮影できませんでしたので、関西本線で撮影した写真からテクスチャを起こします。
 撮影は走行中の車内から。要求解像度・レンズによる歪み・合焦範囲を考えると写真1枚でテクスチャを作るのは難しく、数枚に分割して撮影し、あとで合成します。高速シャッターで連写できるカメラなら1つのポイントで材料を揃えることが出来そうですが、生憎ウチのエントリー機ではデータ書き込みのタイムラグで追いつきません。数カ所で撮影した素材の中から影の方向や開通方向、色味などを吟味して、使いやすそうな写真を3枚選びました。

ファイル 43-3.jpg  それぞれ切り接ぎしても目立たないところで切り出して並べ、大雑把に遠近の歪みを修整したところです。直線レールが含まれていれば、レールを平行にすれば全体の遠近も自ずと適正になるのですが、両開きの場合は基準になる場所がありませんので、まずは勘で適当に・・・。レール踏面は最終的に錆色で塗りつぶしますが、この段階では位置合わせの基準にするため、銀色のまま残しておきます。

ファイル 43-4.jpg  ゴチャゴチャして見難くなっていますが、先述のIllustratorで書き起こした略図を画像上にペーストし、図上のレールを基準に画像の位置合わせを行います。画像全体を変形させただけでは完全に合致しませんので、部分的に選択しては変形させ、少しずつ近付けて行きます。
 画像データは何度も変形を繰り返すと確実に画質が劣化しますので、車両テクスチャの製作と同様、できるだけ高い解像度で作業し、最後に適正サイズに縮小するようにしましょう。

ファイル 43-5.jpg  テクスチャの調整が完了したら、モデリングデータに貼り付けます。3Dモデルもテクスチャも同じ図を元に作っていますから、この時点で大きな誤差は出ないはずです。
 しかし、それでも画像のようにレールの位置が微妙にズレていたりしますね。頂点に対してのテクスチャ貼り付け位置を微調整して近付けますが、どうしても調整できない場所が出てきます。例えば開通側(左)手前のレール周辺を見ると、左のレールに対してテクスチャが外側に寄っていますので、もう少し内に入れたいところですが、そうすると既にズレている右側レールのテクスチャが更に大きくズレることになってしまいます。アチラを立てればコチラが立たず・・・。

ファイル 43-6.jpg  これ以上csvデータ上で貼り付け位置を調整するのは無理ですので、次はテクスチャ画像を弄っていきます。コピー&ペーストや変形ツールを使い、レールの位置を微妙に移動させ、少し動かしてはviewerで変化を確認・・・を繰り返し、ジワジワと現物合わせ。
 同時にレール下部と犬釘の表現を描き込んだり、日光の向きを考えつつ影を描き込んだり、諸々のディテールを加えます。時々路線データに組み込んだ状態でもチェックし、周囲のレールやcrackと比較して、画像の明度・彩度・コントラストも調整しておきましょう。地味な部分ですが、影の濃さが周囲と違うだけでも違和感が発生し、トーンカーブをちょびっと動かすだけでも印象が変わるのは怖いですね。

ファイル 43-7.jpg  数時間の作業を経てようやく完成。色調、立体感ともに破綻無く纏まっていると思います。
 ガードレールの間にあるつっかえ棒の様なものは、ゲージストラット。列車通過時の横圧により軌間が狂うのを防止する、まぁ突っ張り棒のようなものです。分岐角の大きな急曲線の分岐器によく装備されており、飯田線ではかなりの確率で見ることが出来ます。前作の片開き分岐器ではこれを立体化していましたが、目立たないので今回はテクスチャの表現に留めました。
 私個人の問題ですが、ストラクチャ単体を睨むようにして作り込んでいると、「木を見て森を見ず」というか、むしろ葉っぱの葉脈すら探すように気にしてしまうきらいがありますので、時々路線に組み込んで全体を眺め、目立つところ・目立たないところの妥協ポイントを探るよう心掛けなくてはなりません。

ファイル 43-8.jpg  製作のきっかけとなった伊那大島駅の辰野方に配置しました。周辺との馴染み具合も良好で、前作片開きより良い出来になったかな、と思います。
 ツッコミを入れられないうちに注釈しておきますと、前方左側にポツンと置いた転轍機は、脱線器(安全側線を配置するスペースが無い場合に代用とする設備)を動かすためのモノ。脱線器本体は資料を集め損なったので後日製作します。もうひとつ、25‰の勾配標が立っていますが、本来は腕が外側(右側)に向いていなくてはいけません。今まで本線左側の標識ばかりでしたので、まだストラクチャを作っていないのです。

 次の上片桐も伊那大島によく似た配線で、この分岐器が活躍してくれそうです。ただしこちらは近年になって駅舎が建て替えられてしまい、更に駅前のアサノセメントのサイロ群も解体されてしまいましたので、七久保の油槽所と同様、限られた資料で風景を再現するのに時間がかかりそうです。駅間は距離はあるものの、ほとんどが林の中ですので、駅周辺さえ完成すれば開通も早いのでは?と思っているのですが、どうなりますことやら・・・。

伊那大島駅2

 取材写真を整理していたところ、使えそうな写真が数点出てきましたので、あり合わせの素材と絡めて伊那大島駅周辺のディテール作りを進めました。妙に気分がノッているタイミングなのか、夜を徹しての突貫工事・・・。というか、そろそろ二徹目に突入するかという時間帯でございます。

ファイル 42-1.jpg  天竜川の河岸段丘にへばりつくように配置された伊那大島駅。前方の崖は目測で10m以上あり、はじめて現地を訪れた時のインパクトはナカナカのものでした。場内を抜けるといきなり25‰の勾配に差し掛かり、等高線を横切って次の段丘上へ登って行きます。
 この路線データを作り始めて随分経ちますが、風景を作る際の明度・彩度・コントラストのバランス感覚が、以前と比べ随分と養われて来たかな・・・と思います。BVEでは影が生成されないため、コントラストや彩度を下げて違和感を軽減していたのですが、それでは初夏の強めの日差しを表現できません。
 テクスチャに陰影を描き込んでみたり、微妙な濃淡を付けたり、無意識のうちにアレコレして、出来る限り違和感のない初夏の鮮やかさを出せるようになった気がします。

ファイル 42-2.jpg  最初の1枚はBVE5、あとはOpenBVEのViewerにてキャプチャ。位置関係が重なっているため、ホーム上に歩道橋の入り口があるように見えますが、ホームの向こうの道路脇から段丘上に連絡する歩道橋です。これも伊那大島を特徴付ける印象的な構造物ですね。脚はディテールのわかる写真が無かったため、まだ作っていません。まぁタダの円柱だとは思いますが、再取材後に作り直す必要が出てくると面倒ですので、後日にしておきましょう。
 歩道橋の手すりというか防護柵について、またアンチ透過テクスチャの話になって申し訳ありませんが、鉄板製の柵が隙間無く重なり合って、奥が透けて見えない角度を選んでテクスチャ画像を撮影しましたので、透過は使っていません。
 特にこうした柵状の細かいオブジェクトを透過させると、画像が動く度に輪郭がギラギラザラザラとして見栄えがよろしくありません。また、遠景でフィルタリングがかかると、ディテールが消滅してしまう現象も発生します。柱を1本ずつ頂点打ちするのも非現実的ですから、できるだけ画像1枚を透過させずにベタッと貼ってしまえるよう工夫しましょう。
 中~遠景ですので、階段は一段ずつ再現せずテクスチャ1枚で済ませました。床面と側面の境目をテクスチャ上で工夫し、それなりに階段らしい表現になっています。

ファイル 42-3.jpg  駒ヶ根駅でもやりましたが、汎用性の無い周辺オブジェクトをひとまとめにして1つのストラクチャにしています。地形などは"dike"構文を使うのが一般的ですが、どうしても表現の幅が限られてしまうのと、自線がカーブしていると相対位置が混乱したり、地割れが発生したり、思うように作るのは難しくなります。路線データ上では、ストラクチャをポンと1つ配置するだけですので楽チンです。もちろん、樹木や線路脇の設備など汎用ストラクチャは、別途路線データ上でチマチマと配置していきます。
 左側の貨物ホームと崖の間には県道が走っていますが、運転台からは見えない位置ですので、路面は再現していません。駅舎前を通った道路は高度を下げつつ右にカーブを描き、飯田線の下をくぐって三州街道と交差します。

ファイル 42-4.jpg  前回、柵の説明を端折りすぎたような気がしましたので、念のため解説しておきます。
 柵や手すりを横長の板ストラクチャ1枚で作って配置すると、どうしてもノッペリ感というか、ペラペラ感が出てしまいます。特にホーム上など、自線から近い位置にあると顕著ですね。かといって、円柱形状を全て頂点打ちするとなれば、頂点数は膨大になり労力も半端ではありません。そこで両者の折衷案として、平板ではあるものの「わりと」立体的に見える柵のご提案。
 横方向に渡すポール類は、従来通り板を前後方向に通すだけですが、支柱は進行方向に対面するように、1本ずつ板を立ててやります。例では頂部の丸みを表現するため、支柱1本あたり6個の頂点を使っていますが、簡略化して4個でも平板1枚の柵よりは随分と立体的に見えるでしょう。
 作業量とPCへの負荷、見た目のバランスを天秤にかけ、このあたりが程良い妥協点ではないかと思います。

 さてさて、今手元にある素材で作れるところは全て作ってしまいましたので、今度こそ分岐器の製作に戻ることにします。

伊那大島駅

ファイル 41-1.jpg  とりあえずで敷設した伊那大島駅までの線路ですが、やはり線路があると運転してみたくなるもの。しかし風景どころかホームすら無い状態ではそれもままならず、必要最低限ホーム周辺だけ製作しました。
 ホーム先端がグニャっと曲がっているのは、七久保や飯島と同様、分岐器を渡る車両のオーバーハングを避けるためです。このあたりの処理の仕方は駅によってバラバラで、なんだか取って付けた感がありますね。

 実は先日gaku様よりメールを戴き、ようやく念願かなってご挨拶させていただくことが出来たのですが、その中で「伊那大島を始発として、七久保への勾配区間を再現する予定だった」とのお話を聞かせていただきました。色々あって結果的には皆様ご存じの七久保発に落ち着いたわけですが、何と言いますか、さすが分かっていらっしゃるなぁ・・・と。
 もとより手を抜くつもりはありませんが、そういったお話を聞かせていただくと、尚のこと力が入るものですね。少し前まで軽量化と忠実さのバランス取りに悩んでいたところがあったのですが、色々整理が付いたり吹っ切れたりしまして、極力再現度を上げる方向で作業しています。

ファイル 41-2.jpg  とはいえ技術的にどうにもならないこともあり、今回は今まで避けてきた透過テクスチャを使ってしまいました。人と植物以外では初めてじゃなかろうか?
 透過させたのは、まるで庭園用の様な形状の転落防止柵。この形を手打ちのcsvデータで三次元化するのは・・・まぁ難しいでしょう。テクスチャの撮影方向を工夫したことと、支柱を別途頂点打ちの平板で並べたことで、できるだけ立体感を損なわないようにしています。
 透過部のテクスチャは256x256ピクセルと、描画サイズの割には大きなPNG画像を使用していますが、それでも輪郭が汚くなってしまうのは残念ですね。

ファイル 41-3.jpg  上2点の画像はBVE5(IM0.5)にて撮影。ここからOpenBVEのViewerになります。
 伊那大島のホームは施工法が見事に無節操。上下ホームとも四角錐の石材を積み上げる「間知石積み」なのは同じですが、下りホームが石を水平に積む「布積み」なのに対し、上りは45度に石材を傾けて積む「矢羽根積み」。さらに延長部は下りがコンクリの打込み、上りは鉄骨+コンクリ板と、まるでホーム構造の展覧会のようです。何度も延長、変更を繰り返して今の形になったのでしょうね。
 余談になりますが、間知石積みに使われる石材の短辺は約30cm、つまり一尺です(例外・地域性ありますが)。6個並べると一間(いっけん=6尺=1818mm≒畳やベニヤ板の長辺1820mm)となり、一間を知ることができる石の積み方・・・間知石積みとのことです。なんとJIS規格。
 石積みに限らず、日本の建物は完全な輸入住宅を除けば、尺貫法でサイズが構成されていますから、それを理解していれば採寸せずとも、写真からストラクチャの寸法を割り出すことができます。このあたりは次の機会に詳しく解説したいと思います。

■複線用架線柱の再リニューアル
 かつての伊那大島構内は、最大4線が複線間隔を微妙に変えつつ収束する変則的なレイアウトでしたので、様々な横幅の架線柱が必要になります。今まではいくつかを最大公約数的に使い分けていたのですが、もはや誤魔化しが利かなくなりましたので、トラスが4~8スパンの5種類を作り分けました。
 特に難しい構造のストラクチャではありませんが、頂点数が多いので製作が非常に面倒。これまでは手抜きのために、テクスチャの重複読み込みが発生するところも幾つかありましたが、これを機に全面リニューアルしました。

ファイル 41-4.jpg  作業はスパン数の調整と構文の整理がほとんどですので、見た目の印象はあまり変わりませんが、少しだけ追加の精密化を施しました。画像中、矢印で示した三角形の物体がソレ。三方向から集まるアングル材をボルトで結合する際に、土台の役割をする鉄板なのですが、これが有ると無いとでは随分と精密さが違いますね。
 比較的解像度の高い透過テクスチャで作られた架線柱を拝見していると、この部分のディテールが潰れずに再現されているものがありまして、前々から「いいなぁ・・・、これ」と思っていたのです。

ファイル 41-5.jpg  更にもうひとつ。運転席視点では何の恩恵もありませんが、先日の119系をOpenBVEで眺めていた時に、架線柱の上部があまりに寂しかったので、補強板を装着しました。
 Open~を使用しない場合は全くの無駄どころか、PCの負担増にしかなりませんが、テクスチャは架線柱のパーツ一式を纏めた画像1枚の中に組み込んでいますから、容量は以前と比べても増えていません。頂点数に関しては1箇所あたり4つ。最大8スパンの架線柱で28の頂点が増えますが、このデータを動かすことの出来るGPUにとっては、数十~数百の頂点増は屁でも無いレベルでしょう。
 まぁ、無くても良いものですが、あったからといって害になるほどでは無い、と言うことです。

 伊那大島は、両開き分岐器を完成させ、信号・標識類をいくつか配置すれば、線路周辺はほぼ完成です。風景については取材漏れがいくつかありましたので、冬の18きっぷシーズンまでお預けかな・・・。
 このまま上片桐、伊那田島、大沢信号所の線路周辺だけでも作り込み、とりあえず試運転だけでも出来るようにしてから、駅間の風景を作り込むことにしましょうか。

Yポイント製作中

ファイル 40-1.jpg  独特の電留線をご覧になれば、ピンと来る方もいらっしゃるでしょうか? 七久保からぐぐっと南下しまして伊那大島駅です。「いずれは飯田を起点にしたい」なんて言いながらも、七久保からの距離・駅数を考えると気が遠くなりそうで、くじけないために線路だけでも・・・と、とりあえずココまで引っ張りました。
 前方の崖と、その上の料理屋でも作れば一目瞭然なんですが、そのあたりはマァ追々に。

 以前から作業中の駒ヶ根駅構内の配線を再現するには両開き分岐器、いわゆるYポイントが必要なのですが、なかなか面倒で製作をズルズルと引き延ばしていました。しかし、伊那大島、そして次の上片桐の線形を整えていると、どうしても両開きが必要になり、重い腰を上げての製作開始です。

ファイル 40-2.jpg  基本的には以前作った片開き8番と同じ造りですが、だんだん慣れてきたのか構文は微妙に洗練され、形状も少し凝っています。ウィング、ノーズといったクロッシング部は、レールを組立てた形態を意識して製作し、微妙な曲げや面取りも再現しました。
 作り分けが解りやすいように"setcolor"で着色してみましたが、"CreateMeshBuilder"は2つだけ。つまり白いところ全部でひとくくり、茶色いところ全部でもうひとくくりです。
 これはテクスチャ画像の重複読み込みを徹底して排除するため。テクスチャは同じファイル名であっても"LoadTexture"の回数分だけ読み込まれますから、各部レールをいくつもの"CreateMeshBuilder"で分割してしまうと、同じ画像を何度も読み込み、余分にメモリを消費することになります。
 ひとつの面やオブジェクトに対してテクスチャ画像を作るのではなく、テクスチャ画像1枚に対して1つの"CreateMeshBuilder"を作る、常に逆順で考えるクセを付けておくと、見た目は複雑でも、効率の良いデータになるはずです。
 ひとくくり中の頂点数が数百になると頭がこんがらがりそうですが、まぁ・・・ある程度は慣れます。
 先日の119系などを自分で見返してみると、「アホなことやってるなぁ・・・」なんて思うこともありますが、あれくらいの作業量をこなしているうちに、空間把握力や効率の良い頂点の組み方などが自然と身に付いてきますから、全くの無駄にはなっていないと思います。

ファイル 40-3.jpg  前作片開き同様、トングレール先端は厚みを持たせてペラペラ感を軽減させました。立体による造形はここまでで、これから先はテクスチャのお仕事になります。
 余談ですが、飯田線内の分岐器の多くは合成樹脂製の枕木(レンガ色のやつです)に交換されていまして、木製枕木のテクスチャ素材を撮影できる機会が減ってきました。特に両開き分岐器ともなれば全体数も多くなく、撮影できる範囲では適当なものを見つけられませんでした。
 代替として両開き分岐器の多い関西本線に何度か乗り、見晴らしの良いキハ120の前面窓から駅前後の分岐器を撮りまくりました。クロッシング部は全てマンガン鋼の鋳物が使われていましたが、欲しいのは枕木部だけですので、ちょっとした画像処理で使えそうです。

ファイル 40-4.jpg  最後の写真はリアル伊那大島。313系の先頭助手席側から撮影しましたので、スクリーンショットとは微妙に角度が異なりますが、偶然にも件の分岐器をほぼ真正面から捉えています。
 こうして見ると6:4くらいの振り分けにも見えますが、この写真からの判別は難しいですね。例えそうであっても、ストラクチャをそれぞれ作り分けるのは大変ですから、余程偏った振り分け率でない限りは、両開きとして扱ってしまいます。

 スクリーンショットでは左手前方向に2本の側線がありますが、現在では撤去されています。かつて左側には上屋付きの貨物ホームがありましたが、櫛形ホームの間は砂利で埋められ、上屋も解体撤去されています。
 しかしこの貨物ホームに入るにはジグザグにポイントを渡らなければならず(119系の停車している線はこの先すぐで行き止まり)、地形の制約がある中、無理矢理作った感じです。鉄道が物資輸送を担っていた時代は、街の生活のためにそこまでしたのですね。

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