ショートバンパー加工
- 2020/06/30 00:00
- カテゴリー:JB64Wジムニー
タイヤの6.50r16化にともなって純正バンパーとタイヤハウスの寸詰まり感が気になってきたので社外ショートバンパーへ交換です。
各社から色んなスタイルのバンパーが発売されていますが、用途の範囲と個人的な好みで純正デザインの完成度を超えるものが無く、理想はパッと見純正に見えるけど天地幅が狭いモノ…となりました。
さんざん検討して絞り込んだのがハイブリッジファースト/アウトクラスカーズ/J-UP COMPANYの各純正風バンパー3種ですが、個人的好みではどれも一長一短。最終的にJ-UP COMPANYさんのT-2バンパーを加工し、横に細長いグリル開口部を天地方向に拡張してから装着することにしました。
グリル部の拡張は出来るだけ元の部材を利用し、最小限の加工で済むよう工夫します。FRPの切り継ぎはグラスウールのクロスに樹脂を浸ませて強度確保するのが一般的ですが、気になる強力接着剤を見つけたので実験を兼ねて試してみました。
使用したのはアクリル系の2液接着剤で、セメダインからは「メタルロック」の商品名で販売されています。瞬間接着剤とエポキシ系接着剤の良いトコ取りをしたような特性で、速乾、強力、多用途、盛れる、削れる…と、なかなか夢のような接着剤です。
グリル周辺を一旦ディスクグラインダーでザックリ切り取って天地を拡げて接着、不足する部分をABS板で補って継ぎ目をパテ盛り整形で仕上げ…という段取りです。盛っては削りを数回繰り返して平滑な面に仕上げますが、最終的には強い艶消しの梨地塗装を施すのでさほど神経質になる必要はありません。
自動車の外装パーツを加工すると振動やねじれ、歪みの影響で接着部の剥離、パテや塗装の割れといったトラブルが予想されます。接着の際には裏から帯状のABS樹脂で裏打ちして接着面積を稼いだのと、接着部が開く方向に力が加わらないよう補強リブを立てておきました。これらもメタルロックを盛り気味で接着していますが、バンパー全体を捻って歪ませても剥離する気配すらありません。
チッピングブラックで梨地塗装を施して仕上げ、グリル内のハニカムメッシュは純正の雰囲気に似た大陸製の汎用樹脂製品を入れました。
スキッドプレートと牽引フックはガチ用途の強度を持たない仮レベルですが、顎下のフレームが見えたままではみっともないので「アクセサリー」として取り付けました。こちらはまた別項にて紹介します。