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大阪運転会レポート

ファイル 92-1.jpg  このところ文章力が急激に衰えている上に身辺が非常に慌ただしく、なかなか思うように更新が出来ておりせん。6月1日~2日に開催した大阪運転会ですが、なんと3ヶ月遅れてのレポートです。  今年も大阪市内の貸部屋にて開催となりましたが、地元関西はもちろん西は九州、東は関東といった遠方からも、合計25名以上の方にお越しいただき、運転三昧の2日間を過ごしました。参加いただきました皆様、お疲れ様でした! ファイル 92-2.jpg  Hey氏制作のJR西風横軸2ハンドルコントローラーと、拙作の119系型運転台を持ち込んだのは昨年同様ですが、今年は2台を横並びに配置し、間に(申し訳程度の)ツイタテを立てて音の干渉を防ぐようにしました。運転席の後方は見学&雑談スペースとし、両運転台の様子を同時に見ることが出来るような配置になっています。 ファイル 92-3.jpg  今年からHey氏の運転環境も32v型液晶テレビの導入でパワーアップ。新型というか現行車両での運転はこちらの機材が担当になります。BVE4対応ですので対向列車は走りませんが、ランダム機能など構文の小細工を多用しているため、ほぼグリーンマットの路線にも関わらず飽きの来ない阪和線データはひとつの理想型ですね。 ファイル 92-4.jpg  119系型コントローラーでは飯田線の運転はもちろんですが、急遽BVE5版に変換・修正した阪和線も運転できるように整えました。そんな案が浮上したのは運転会の10日ほど前の話で、Hey氏が路線データの変換と手直しを、Rock_On氏はBVE5版の103/113系車両データを新規に制作、Bantetsu氏は制作途中の225車両ストラクチャを鑑賞に堪えるレベルまで引き上げ、私は各種対向列車ストラクチャの実写テクスチャ化を担当。飯田線そっちのけで撮影から貼り替えまで、連日連夜チャットで意見交換と進捗状況の調整をしつつ突貫工事、学園祭前夜のようなテンションで何とか間に合わせました。 ファイル 92-5.jpg  さすがに列車密度の高い阪和線、次から次へとやってくる対向列車に大盛り上がり。各停で運転しているとすれ違いあり、追い越されありと、単調になりがちなグリーンマット路線の長時間運転でもまるで飽きを感じさせない、非常に満足度の高いデータに仕上がっていました。あくまで急ごしらえの運転会用データですので配布されることは無いと思いますが、これを機にHey氏もBVE4での制作を終了し、BVE5へ完全移行するとのことですので今後が楽しみですね。  作りたくて作っただけの運転台で皆さんが楽しく遊んでくだされば…と始めた運転会というスタイルのオフ会ですが、自然といくつかの役割が出来ています。  ひとつは作者とプレイヤーの擦り合わせ。ディスカッションするだけのオフ会ではプレイオンリーのユーザーが話題に取り残されがちですので、プレイ環境があればそういった方でも時間を持て余すことなく気の合う方同士で楽しんでいただけるのではないかと思います。理想は作者のグループとプレイヤーのグループの融合ですが完全に溶け合うのも難しいと思いますので、時々ふとした話題をきっかけに互いが混ざるくらいにでもなれば良いかな~と思っています。  次にmackoyさんへ提案するBVE本体への要望の吸い上げとまとめ。作者・ユーザー諸々の要望を事前に集めて議論し、メリットデメリット、技術的な課題の有無、纏められる類似の機能などを整理し、時には優先順位を付けて私から、またはよりmackoyさんに近しい方から要望集を伝えてもらうようにしています。あくまでBVEはmackoyさん個人の作品ですから実装されるかどうかはご本人の判断によることを忘れてはなりませんが、BVE5を自分好みの方向へ誘導したいなら要望をしっかりと整理して、かつ多くの賛同者を得たほうが可能性は高くなるということです。   ファイル 92-6.jpg  技術的な意見交換や、大人数を前にした技法のレクチャーが容易であるのも、PC一式と大きな画面が揃っている環境ならでは。この日も製作中画像のお披露目や、現場の環境に合わせて急遽パネルデータの修正をする風景などが見られました。データというものは完成品は皆似たように見えて、その製作過程は人それぞれ。見ているだけでも興味深いものですし、お互いにヒントやアドバイスが得られることもあります。  プレイオンリーの方でも実際に制作風景を目にすると、完成品しか知らなかったそれまでとはデータの見方が変わったり、データ作りへの興味が湧いてきたりするかもしれません。 ファイル 92-7.jpg  制作中のコントローラーのパーツをお披露目される方もいらっしゃいました。実物が入手できないためほとんど自作で頑張っていらっしゃいます。何か物を作ろうという時、一番楽なのはお金がたくさんあれば良いのですが、それが無ければ技術で補う。技術も苦しければアイデアで補う。アイデアも限界ならば時間をかけて何とかする。物づくりの試行錯誤には無限の選択肢があるわけですが、思いもよらない技法が飛び出すのがこういう場の楽しさでもあります。 ファイル 92-8.jpg  そうした話をしているうちに自然と参加者同士の会話も盛り上がるようになり、お楽しみの食事タイムです。食事を主催側で手配した前回とは異なり、今回は各々好きなものを買い出しに行ったり出前を取ったりしてもらうことにしました。皆さんの好き嫌いや飲む派食べる派、予算の違い等を気にしなくてよいので、学生さんでも参加しやすかったのではないかと思います。来年もこのスタイルで行きましょう。  BVEどころか最早鉄道すら関係ないバカ話に興じながらの食事はとても楽しいひとときでした。残念ながらここではお見せできませんがボカシの入っていない写真を見ていると、皆さん本当に楽しそうに盛り上がって下さっていて、主催者としてはちょっと目頭が熱くなってしまいます。  データにしろ運転台にしろ作りたいものを作るということを目的にこれまで活動を続けてきましたが、こうしたイベントの開催を経験して、制作活動が目的ではなく皆様と交流するための手段に変化してきていることを実感しています。 ファイル 92-9.jpg  そうそう、お土産をいくつもいただきました。遠方からいらして下さった上にお気遣いいただきありがとうございます。こちらでお菓子等は用意できませんでしたので、参加者全員で美味しくいただきました。(決して催促ではありませんので(笑)みなさん次回も手ぶらで気軽にいらして下さいね)  最後になりましたが、未だ詳細な会計報告ができていませんで申し訳ございません。食事前にもざっくりと報告しましたが、おひとりでもキャンセルされていれば赤字…というか、実は経費で出すべき掃除道具等をかなり寄付していただきましたので(ありがとうございます!)実質はちょい赤字といった具合です。  来年に向けて会場・輸送費を中心に見直しを図っておりますが、なかなか条件が合わず難しいのが実情です。しかし今後も安定して開催できるよう、そして出来るだけ気軽に参加していただけるよう調整していきますので、ぜひ次回もご参加くださいませ。

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