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BVE5 阪急京都線公開

  • 2018/02/10 20:00
  • カテゴリー:その他

20180210161623.jpg 10月に開催した福寿舎でのイベント「電車運転マルシェ」で使用させていただきました当方改造のBVE5阪急京都線ですが、イベント時から更に拡張して区間を河原町~高槻市とし、置き換えストラクチャも増量して公開することになりました。

 原作のL53さん、改修のすずはるさん他、阪急系作者の皆様あっての改造版ですのでどういう配布方法がふさわしいか悩みましたが、あくまで一連の作品から派生したものということで、すずはるさん改修パックに同梱していただくことにしました。

20180210160417.jpg 今回の改造にあたってはイベントに間に合わせる必要があるため制作当初から納期を設定、またフリーソフトとして常識的なクオリティの閾値がどのあたりにあるのか探り、妥協の仕方、手の抜き方も並行して研究することを目標としました。趣味としてトコトン再現したいという飯田線とは真逆の発想で、どちらかというと「商品開発」に近い考え方で作っています。ですので中には処理の雑いところ、「ここは置き換えないの?」といったところもあると思いますが、そこは「そういうもの」と思って諦めて下さい。

 線路周りを中心にストラクチャを置き換えしましたが、これはPC環境が原作時代から大きく進化して高解像度テクスチャが使えるようになったこと、繰り返し感を軽減したほうが移動している感覚=速度感が掴みやすいことから、線路に近いところほど大きく手を入れています。

20180210160429.jpg 沿線の風景についてはほぼそのまま、ただし線路周辺と風景の繋ぎ目に関しては自然な流れになるよう、ある程度置き換えて調整しています。結果としてプレイヤーの目は比較的解像度の高い線路周り、つまり画面中心部に集中することから沿線風景は緻密に作り込まなくても気にならない、という結果になりました。グリーンマットでは物足りないけど、みっちり作り込むのはハードルが高い…という作者の方は参考にしていただけるかと思います。

20180210160438.jpg 地下やトンネルの表現についてはBVE本体の仕様上、制約の多い中で多くの作者様方が各々の解釈・技法で制作してこられましたが、私も自分の技術でどの程度のものが作れるのか興味のある分野でしたので、非常に新鮮かつ楽しく作業できました。

 古い時代のトンネルが続く京都方ですが、経年で積もった汚れやシミをおどろおどろしく?表現できるかが腕の見せ所。独特の退廃感をお楽しみいただければと思います。

20180210160450.jpg 駅周辺は手を付ける予定が無かったのですが、地下駅については線路周り~トンネルと一体化して「近景」の認識内でしたのでざっくりと改修しました。また高槻市駅については目の肥えた地元民がイベントに集まりますから、作者としても地元民なりの作り込みを施しておきました。すべての駅をこれくらい作り込めたら良いのですが、それはそれで時間がかかりますから今後の課題としましょう。

 線形はほとんど触らず、分岐器の置き換えにともなって調整が必要な箇所しか動かしていません。またストラクチャの構成もほぼそのままで、曲線部以外は原作の25m刻み準拠を出来るだけ崩すことなく処理しています。各ストラクチャはそのまま阪急各線に使いまわせるものが多くありますから、ユーザーご自身で高槻市以西を延伸するなり、神宝線など他の路線を改修するなども可能でしょう。

 制作開始から一応の完成まで持てる時間を全力投入してちょうど2ヶ月、そこからバグフィクスや追加要望の入れ込みで更に2ヶ月ほどを要しましたが、気分がノリに乗っていたので普段の1年分くらいの作業量はこなせたと思います。

 飯田保線区としてはあくまで副業?はいったんお休みにして飯田線他の制作に戻る予定ですが、いずれは梅田まで延伸したいな~と思っています。とはいえ、淡路駅周辺の立体化工事を工事前、現在の工事中、工事完了まで待つ…など、どう処理するべきかも決め兼ねていますし、長~い先の話になると思っていて下さい。

 

  なお、当データの推奨プレイ環境ですが、フルHD〜4Kの高解像度モニタを使用、別付けグラフィックスカードのドライバ設定でアンチエイリアス/テクスチャフィルタ等の高画質化オプションが正しく設定されていることを前提として設計しています。それ以外のオンボードグラフィック等でも動きはしますが、綺麗な描画は得られませんのでご了承ください。

 またPC本体についてはすずはるさん改修版の阪急各線が快適に動作する環境でしたら、同程度に動作するよう調整しています。ミドルスペック以上を対象としたスピンオフ作品ということで、こちらでロースペック環境への対応は行いません。ご自身でデータを改修されるなり、PCを買い換えるなりで対処していただくようお願いします。

 

データのダウンロードはすずはるさんのブログへ。楽しいひとときを与えて下さった阪急系作者の皆様にあらためて感謝!

サンライズ出雲で食堂車ゴッコ

  • 2018/01/10 23:00
  • カテゴリー:旅行

20180130235612.jpg お正月休みはかねてから乗りたかったサンライズ出雲91号に乗ってきました。サンライズ自体は何度か乗っていますが、いかんせん夜行列車にしては乗車時間が短く、夜が明けてからの景色を楽しむ余裕があまりないのが不満です。

 出雲91/92号は盆、年末年始の多客期に予備編成を用いて運転される臨時便で、91号が東京発の下り出雲市行きとなりますが、他の定期列車の合間を縫って走るため定期サンライズより3時間長くかかって約15時間弱の長時間乗車が楽しめます。東京駅を発車するのは定期サンライズより少し遅い22:21ですが、定期サンライズの発車する22時の直前に隣のホームへ入線するため、この時期だけはサンライズ2本の並びが見られるのも貴重ですね。

20180130235627.jpg 雑魚寝に近いノビノビ座席以外は全室個室寝台のサンライズ、2階のシングルを10時打ちで確保して乗車しました。人によって好みは様々ですが、私はこの湾曲した窓から眺める夜景や星空が大好きなので2階オンリー、シングルデラックスの広さには憧れるものの景色オタクとしては窓に面していない机は不要なので過剰な贅沢、かといってソロはシングルとさほど値段が変わらないのに狭すぎ…ということで、いつもシングル一択です。

 熟慮するべきは左右どちら側の景色を見たいのか、また小テーブルが進行方向前側にあるのはどの部屋か。特に後者は背もたれに体を委ねて景色を眺める時の快適性が大きく変わってくるので、ネット上に散らばっている詳細な座席表などをよくよく調べて指定しなくてはいけません。

20180202114251.jpg 定期サンライズの乗車時間が短いことは先に触れましたが、そのため寝台以外の設備はシャワーブースとミニサロン、ドリンクの自動販売機のみと最小限です。ミニサロンもあまり長居を想定した調度にはなっておらず、かつての寝台特急にあったロビーカーや食堂車ほどの居住性はありません。

 下りのサンライズ瀬戸/出雲は東京発が22時ちょうど。これは夕食を済ませて乗る時間になります。上りの瀬戸は高松発が21:26で、これもうどんを食べてから乗車する時刻。唯一出雲の上りは出雲市発が18:51なので駅弁なりコンビニ飯なり持ち込む必要があるでしょう。1日に走る定期サンライズ4本のうち供食が必要なのはこの1本だけですので仕方のないことですが、寝台特急に乗って食堂車が無いのは何とも寂しいものです。

 というわけで、前置きが長くなりましたが今回は「サンライズで温かい洋食を食べる」を目標に、無いものは作るの精神で食堂車ゴッコを楽しみます。

20180130235644.jpg 舞台は個室の小テーブル、幅40cm/奥行30cm程度の限られたスペースに食器を並べます。ランチョンマットと皿は100円均一ショップのプラスチック製、グラスはちょっと値が張りましたがこれも傷が付きにくいプラ製、カトラリーもメッキ仕上げのプラ製です。

 メインディッシュはステーキ…と行きたいところですが焼いて時間の経ったものを美味しくいただくのは難しいので、デパ地下のハンバーグで妥協。しかし電子レンジも無いサンライズの車内ではこれを温かい状態で食べるのが難しい。火気は厳禁、大容量の電気も使用禁止ですから、ここは非常時やキャンプで使う加熱材を試してみます。

20180130235715.jpg 専用の耐熱袋に石灰を主とした発熱材と水を入れると化学変化で高温になる便利グッズですが、紐を引けば加熱する「あっちっち駅弁」と同じシステムのものです。パッケージングは異なりますが原理は同じなので車内でも問題なかろうと、さっそく水を投入。すぐに加熱が始まりますが、発生した蒸気が袋の通気穴から吹き出すのでタオル等を巻いておくと、火災報知器(装備されている?)の反応や窓の曇りを防げる上に熱が籠もって加熱が促進されるのでオススメです。

20180130235722.jpg 東京駅周辺のスーパーやデパ地下で仕入れたサラダやソーセージ、パンなどの食材をそれっぽくお皿に盛り付け…、最後に熱々になったハンバーグを乗せたら完成です!

 先行の列車が詰まっているため相模湾に沿ってゆっくり進むこの日のサンライズ。客車列車ほどの風情はありませんが、穏やかな走行音をバックに、街の灯りと月明かりに照らされた水面を眺めつつ、温かい食事を楽しむ時間はまさに寝台特急の食堂車。ベッドの上に胡座をかいて…という苦しい姿勢なのは残念ポイントですが、十分以上に満喫できました。

20180210151633.jpg 営業時間の縛りもなく、気ままに食事を楽しむことができました。あとは眠気の限界が来るまで夜の景色を楽しんで寝るだけ…なのですが、その前に加熱パックの残り水の処分と皿洗いもセルフサービスなのがツライところ。加熱剤の残り水は「人に害はないけど飲用しないように」とのことです。皿洗いは車内の水道を詰まらせないよう、ウェットティッシュなどで出来るだけ拭き取ってから洗いましょう。

 寝台特急に乗って寝るなんてモッタイナイ! 本来の役割との矛盾を感じますが、娯楽としての乗車ですから起きていられる限りは夜景を眺めていたいものです。照明を消して室内を真っ暗にすると外の明かりが鮮明に見えて感激しますが、これも個室寝台ならではの楽しみ。未乗車の方は是非とも体験いただきたいと思います。

 夜明けは明石海峡あたり、伯備線に入ると特急やくもを優先させるため長時間停車を繰り返しつつ13時17分に出雲市着、昼食時すらまだ車内というのんびりダイヤなので、昨晩の食材の残りを消化しながら約15時間の旅を終えました。

 夜景を眺めながら列車内で食事…というのも「出来る範囲のちょっとした贅沢」の範囲で考えると、定期トワイライトエクスプレスの廃止後は難しくなりました。食器や食材の準備は面倒かつ荷物が増えるデメリットもありますが、やってみるとナカナカ楽しい遊びでしたので皆様も是非どうぞ~。

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福寿舎 電車運転マルシェ

20180129155354.jpg 私の地元、大阪と京都の中間に位置する高槻市は城下町かつ宿場町ということで古い町並みが多く残っていたのですが、住みにくさや耐震性の問題を抱えて随分と数を減らしてしまいました。そんな中、阪急高槻市駅徒歩圏に元酒屋の町家を改装したシェアアトリエ「福寿舎」が誕生しました。京都では古民家カフェ、アトリエなどよく聞く話ですが、地元でこういった試みが始まったのは嬉しい限りです。

 着物、アクセサリー、陶芸、刺繍etc…、手作り系のアトリエ(小店舗)が複数入居する母屋とは別に、かつての蔵を改装したイベントスペースもあり音楽や朗読会など定期的な催しも行われているのですが、他にも何か人を集めるネタは無いだろうか?とご相談をいただき、ちょっとした鉄道イベントを開催することになりました。

20180129155403.jpg 会期は10月28~29日の2日間、10月上旬の毎年恒例「大阪運転オフ会」と同月開催ということで準備時間が限られ、なんとかギリギリ間に合わせる形になったのですが…、あいにく当日は季節遅れの台風が直撃。搬入時から空を見てはヒヤヒヤする展開となりました。

 開店休業だったらどうしようか…と心配しましたが、当日は悪天候にもかかわらずご近所の老若男女をはじめ、関東地方など遠方からのお客様も複数いらっしゃいました。ちょうどJR吹田工場の一般公開日と重なっていたのが奏功したようですね、午後になると工場見学を済ませた方が多数流れてきてくれました。

20180129155410.jpg 会場となった蔵にいつもの119系型運転室と阪急風汎用ワンハンドル運転台を持ち込みまして、音の干渉を防ぐため間隔を開けて設置。会場諸経費と人員整理のため入口の受付で時間毎の整理券を200円で購入してそれぞれ運転していただくシステムになりました。

 考えてみれば明確に運転1回につき幾ら、という有料システムは初めてで(伊那市のイベントでは企画展の入場料という扱いでした)、それもまた集客にどう影響するか気になっていたのですが、ありがたいことに悪天候の中で人が絶えなかったのを見ると杞憂だったようです。

20180129155417.jpg 今回は鉄道系に限らず何かしらイベントの度に福寿舎にリピートして場を賑やかしてくれる方を優先して募集するべきかな…、という考えのもと、情報の伝達範囲が広くなる当ブログでは告知していませんでした。「知っていたら行きたかったのに!」という方には大変申し訳ありません。大阪運転オフ会や自宅で不定期開催している"ぷち運転会"など、マニア向け運転会でお待ちしていますので是非ご参加下さいませ。

 そんなこんなでどう見ても鉄じゃない人、女性グループ、ご近所さんといった方も多くいらして福寿舎の「人の集まる場を作る」ことに少しは貢献できたかな?と思います。せっかく地元高槻市にこうした場が出来たのですから、末永く盛り上がって欲しいと願っています。

 

20180129155424.jpg 皆様ご存知のようにBVEを基本とした当シミュレータはゲーム機のように誰でも簡単に操作できるような親切設計ではありません。今回のように一般の方を対象とした運転体験会では私が付きっきりで解説しないといけないわけですが、今回はなんと国鉄・JRで指導運転士をしていらしたOBの方が教官を買って出て下さいまして、楽ができる上に適切な指導と貴重なお話を生で聞かせていただき大変良い機会となりました。

 後日談で「訓練所のシミュレータより正確に再現されている」とのお言葉をいただきました。これはBVE本体制作のmackoyさん、車両データ制作のRock_Onさんお二方の技術と情熱の賜物ですが、BVE作者の皆様もこのプラットフォームに自信を持って制作に励んでいきましょう!

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 ワンハンドル運転台はL53さん原作、すずはるさん他改修のBVE5版、阪急京都線の使用・改造を許可いただきまして、長岡京~高槻市の線路周りのストラクチャを自作のものに更新して体験運転用データとしました。

 改修版阪急のデータは他列車や保安装置といった「シカケ」の追加がメインでしたが、今回は私も来場者もよく知る地元沿線ですので、主に見た目の部分で改修させていただきました。こちらの運転指導には関東から遠路はるばるハンドルネーム「電磁直通ブレーキ」さんが参戦してくれまして、前日には実際に京都線に乗車して実地研修して来てくれる熱の入れようでした。

 

20180129155441.jpg さらにもう一つ。今回は私と同じく高槻市在住でHOゲージ(16番…念のため)の移動レイアウトを製作してイベント出展をされている「じゃりちゃん鉄道」さんにもご参加いただきまして、シミュレータと模型の運転コラボが実現しました。

 こちらは母屋の広間を会場としましたが、百貨店等のイベントに比べスペースが限られるため、今回用にギリギリまでプランを縮小して持ち込んでいただきました。会場下見では十分広い広間に見えたのですが…、改めて1/80編成モノのデカさを認識させられました。

20180129155449.jpg 擬似的に中から見るシミュレータと外から客観的に見る模型は全く考え方の違う趣味ですが、そこは同じ鉄道という土台があってのもの。双方の趣味人が行ったり来たりで異文化交流したり、順番待ちで間の持たないお子さん方は時間まで模型を眺めに行ったりしていました。

 特に個人の趣味としてのシミュレータ制作はまだまだ歴の浅い遊びですから、比較的年齢層の高い模型派の方には新鮮に映ったことでしょうし、意外と楽しんでいただけたと思います。逆に若年層はHOゲージの走行を手の届く距離で見る機会は限られていますし、Nゲージとは違った迫力を楽しんでいただけたことと思います。

 

 そんなこんなで、ちょっと面白いことをやって高槻市を盛り上げよう!というイベントは無事に終了しました。福寿舎の社長さんも楽しんでくださいまして、もしかしたらまた1年後にでも開催されるかもしれません。その時はこちらでも告知しますね。

 

 最後にこれまでご協力頂きました皆様をご紹介いたします。

HOゲージレイアウト出展

  • じゃりちゃん鉄道

 

飯田線シミュレーター

  • 119系車両データ製作:Rock_On
  • 各種プラグイン製作:Rock_On
  • 筐体製作:BVE飯田保線区
  • 路線データ製作:BVE飯田保線区

 

阪急線シミュレーター

  • 路線データ製作:L53/すずはる/ゆにこん/BVE飯田保線区
  • 阪急7000系車両データ製作:J9
  • メーター画面表示用パネル製作:BnTk
  • 500系新幹線3Dデータ製作:BVE 東海道・山陽新幹線
  • 各種プラグイン製作:Rock_On
  • 筐体製作:BVE飯田保線区

 

総本山

  • Bve trainsim制作:mackoy

 

以上、敬称略。

皆様のご協力、誠にありがとうございます。今後ともお付き合いの程よろしくお願い致します。

大阪運転オフ会2017

今年もBVE運転オフ会に119系型と阪急風の2台の運転台を出展します。開催は10/8~10/9の二日間。詳細は運転会公式の申し込みページをご覧ください。

データの持込については119系型運転台に対応する路線データのみとさせていただきます(阪急風への持ち込みは調整時間が取れないため来年以降の課題とします)

対応させる車両データはRock_onさんの119系、103系、113系、115系からご指定ください。

 

データ持込は事前申し込み制となります。希望される方は9月25日までに当方へメールにてご連絡ください。データのフィッティング・試運転等ありますので対応できる数に限りがあります。作業量に限界が来たところで打ち切りますのでご了承くださいませ。

また他のDD51、225系運転台へのデータ持込は各作者さんにお問い合わせをお願いします。

天井周りのディテール強化

  • 2017/05/03 16:00
  • カテゴリー:運転台

 2016年後半から今年にかけて、運転台の天井をディテールアップしました。twitterに随時投稿していたもののマトメですが、記録として記事化しておきます。

 ■直通予備引きスイッチ

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  基本は単純な箱ですから2tのプラ板を5mmプラ角棒で裏打ちして箱組しています。上部のヒンジは見えないので省略、ツマミは鍋フタや引き出しのツマミに用いる汎用品を塗装して装着しました。プラ板の厚みは過去1mm厚を多用していましたが、接着剤や塗料の溶剤に負けて反り・歪みが発生することがあるので現在は2mm厚を使用しています。特に仕上げが艶ありだと僅かな反りも光線が歪んで目立つので、コストアップにはなりますが剛性を確保するようにしています。

20170503111125.jpg 各種銘板の原稿はPCで作ります。新型の電車に装備されている機器類の銘板は実物もPC上で所定のフォントを使用して作成されているためコピーするのが楽ですが、昔のものは工程が違うため描き起こすしかありません。

 近似のPCフォントで代用すると縦長・横長に変形させた文字(長体・平体という)を使用する時に違和感が大きくなります。旧来の製法では文字が縦長であろうが横長であろうが縦横の線幅は均一ですが(上)、PCフォントを変形させたものはその倍率によって線幅が変わってしまいます(下)。

 写真を元に文字の中心線をトレースして線画を描き起こすことで変形させても太さが変わらない文字原稿を作成しています。面倒ではありますがいずれにしてもPCフォントには無い特徴的な書体ですから、目立つ部分だけでも描き起こすと雰囲気はグッと良くなります。

20170503212025.jpg 国鉄標準の灰緑色で塗装しますが市販の塗料で近似する製品がありませんので調色します。各種数値や実物塗料を元に調色するやり方もありますが、実車部品も塗料の個体差や褪色具合によって微妙な違いがあるため感覚で作っています。黒1:白1:緑2を基本とし、あとは合わせたい部品の色、または自分の理想の色になるまで塗料を加減して調整します。

20170503111134.jpg 塗装は艶ありで仕上げますが、綺麗な艶を出すには塗料が垂れる寸前までコッテリ吹き付けるのがコツです。しかしそれだと調色した貴重な塗料を大量に消費しますので、色ムラの無い程度にサッと塗装し、後からクリアをコッテリ吹き付けるという手法で艶を出しています。

 銀色のツマミは適当な廃部品からもぎ取ったもの。最後に印刷した銘板(詳細後述)を両面テープで貼り付け、丸頭の釘を四隅に打って完成です。

 

■NFB盤

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 運転室右上にズラッと並んだNFB(ブレーカー)群、メカメカしさの演出に効果の大きい部品ですが、形式指定で手に入れるのはなかなか難しいものです。それ以前に拙作の運転台は高運転台の足元から30cmほどを省略して全体を低く作っていますので、出入口の高さ確保のためNFB盤も短縮する必要があります。写真資料から寸法を読みつつアレンジを施して自作していきます。

 傾斜面があるため補強に三角プラ棒を併用していること以外は引きスイッチ箱と同様、2mmプラ板と角棒の組み合わせで製作。ブレーカー本体は複製品のダミーで軽量化する案もありましたが、将来的にモニタや音響、照明機器のスイッチとして活用したいので実車用のモノを集めました。

 銘板は数が多いため原則として類似する機械彫刻用標準書体を使用し、先述の長体・平体やフォントに無い文字(これが結構ある)は写真からトレースして描き起こしました。これをレーザープリンターで銀色のラベルシールに印刷し、薄手のプラ板に貼り付け切り出せば完成です。表面保護として艶ありのトップコートを吹き付けましたがこれは艶が均一になり失敗でした。銀色のラベル地と艶消しトナーの文字でツヤ感が違うほうが立体的であったと思います。

 

■信号炎管

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 ほぼ緑色一色の運転室にあって一際アクセントになるのは金色の信号炎管。正確にはその収納容器ですが、保安装置に連動してエア駆動で着火させる構造になっています。実物部品はあまり流通せず、あったところでかなりの重量物ですからアクリルパイプで軽量なレプリカを自作します。

 写真と資料から寸法を割り出してPCで作図、アクリルパイプを綺麗にカットするのは結構な手間なので最初から寸法を指定してカット済みの材料を購入しました。あとはプラ板、プラ棒、パテをアレコレしてそれらしく造形、丸いモノなのでどの角度から見ても破綻しないように気をつけながら作業します。ベース部の実物は半円状に割ったものを2つ合わせてネジ止めしていますが、素材的に強度確保を考慮して一体とし、割れ目の部分だけそれらしく造形して再現しました。

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  ローレットの入ったリングはNC彫刻機でスジ彫したプラ板を貼り付けました。市販の模様入りプラ板でも構いませんがサイズが小さい&値段が結構高い…ということで自作。 ハンドルは実物を観察したところ雑い鋳物を平面だけグラインダーで整えて製造しているように見えましたので、溶きパテを点描のように盛って凹凸を表現、赤い塗料をコッテリ吹き付けるとナカナカそれらしい鋳物感になりました。

20170503144235.jpg ステンレスの筒部は糊付きのステンレス泊を巻き、真鍮(砲金?)の部分はメッキ調スプレーを吹き付けました。塗膜の強度が低い…というか表面を粉っぽくすることで金属的な輝きを模している塗料なので剥げやすいのが難点ですが、手で触る部分では無いので良しとしましょう。

 基部のブラケットに経年の汚れを塗装で施し、玉とヒモ、これまでと同様の手法で作成した銘板を貼り付けて一応の完成です。本来は胴からエアの配管が伸びているので運転室全体の進捗に合わせて追加工事を行います。他にも検査済サインの入った封印テープなどペタペタ雑く貼ってやると一層雰囲気が出そうですね。

 

 ■天井蛍光灯

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  これまでずっと四角い穴に蛍光灯スタンドを突っ込んだだけで些かみっともなかったのですが、ようやく蛍光灯ユニットも製作。こちらはプラ板だけでは歪みに対する強度が足りないので、MDFで作った箱にプラ板を貼り付けて化粧する流れとしました。そんなに難しい形状ではありませんが、凹みのR部をパテ盛り整形しなくてはいけない箇所が多く手がかかります。

 蛍光灯ソケットは実車と同じデザインの物が手に入らなかったので比較的形状の似ている物をチョイス、蛍光灯本体は安物のLEDランプを使用しましたが、いずれ調光回路を組み込みBVEの”CabIlluminance”と連動して環境光を明暗させる目論見です。

 

■ベンチレーター

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  天井に設けられた換気口を再現しますが、ユルくカーブした羽根の再現が難易度高め。プラ板を力や熱で曲げてみるものの、なかなか均一には曲がってくれません。というわけで元から曲がったモノを探すしか…と選んだのは大径の雨樋。これを短冊状に切って角を丸め、プライマー処理、サフ吹きを経てアルミ色に塗装しました。

 アルミ製と思われる枠をプラ板・プラ棒で作り、羽根はプラ丸棒を接着して穴に通しました。実物では開閉を調整するツマミが前方に付きますが、クロムメッキ風の仕上げをどう処理するか悩んで手を付けていません。余力があればいずれ追加工作します。

 

20170503153724.jpg その他細かな工作・修正を施し、諸々の機材を装着して天井周りは実車に近いゴチャゴチャ感となりました。BVEで運転しているぶんにはほとんど目をやることのない範囲ですが、込み入った機械に囲まれて運転しているというだけで臨場感はアップします。

 長くかかりましたが天井はこれで一段落とし、次は乗務員室ドア周りのモールや蝶番の再現、車掌弁など左壁面のディテール工作に移ります。

 

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