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119系ストラクチャを作る3

ファイル 51-1.jpg  パンタも出来たことだし、放置していた右側面の床下機器と、クーラーやベンチレーターの土台といった屋上のディテール作りを進めました。BVE上ではまず見ることの無い真横から・・・、実に模型的。  床下の大部分を抵抗器が占領する反対面は非常に迫力がありますが、こちら側は細切れの機器がズラリと並び、これはこれで不揃い感が楽しいものです。  模型といえば、BVE用ストラクチャとして、日々CGで車両を作っていると、模型のガニ股(Nゲージ・HOゲージ問わず、軌間が標準軌程度に設定されているため、本来狭軌の国鉄型は不恰好になるのです)が我慢できなくなるという副作用が・・・。気付けば長いこと触っていません。 ファイル 51-2.jpg  手前の円筒はMG、中央ドア下のルーバーが突出しているのが断流器。凝った造形はその2点だけで、あとは単純な箱型です。各機器の寸法(特に奥行き)はかなりテキトー。しかし、「国鉄型電車=重そう」というイメージは再現できたかと思います。  2両目に配置したクハの床下は、まだテクスチャ1枚のままです。製作している間は、機器を個別に再現しても1枚板と見た目が変わらなかったらどうしよう・・・なんて思いましたが、比べて見るとそれなりに成果が現れている模様で、ひと安心です。 ファイル 51-3.jpg  押し込み型ベンチレーターは、先頭だけが大型で、メッシュの張り方、屋根への固定方法も他と違うので修正。クーラーの土台は大面積を水平に盛り上げた大袈裟なもの。おそらく屋根の梁から梁へ渡すように掛け、強度を確保しているのではないかと想像しています。  実のところ、このあたりのディテールは交換列車として配置しても、運転台からはまず見えません。伊那大島の電留線のように、自線より低い位置に配置したときに、辛うじて見えるかどうか、といったところです。まぁ、動作が重いようなら削るもよし、PCスペックに余裕があるのなら、あって困るものでも無いでしょう。 ファイル 51-4.jpg  パンタ周りの配管は、横からも目立つ高圧引込み線のみ再現しました。特に一段高いヒューズ箱への架線は印象的。拡大して見るとカクカクな程度の作り込みですが、まぁ必要十分でしょう。避雷器は“cylinder”のポン置き。テクスチャに使える写真があったはずなのですが、どこかに紛れてしまいましたので、見つけ次第置き換える予定です。  いつものことですが、影が自動生成されないBVEでは各々オブジェクトが浮いてしまうので、屋根板に直接影を描き込んでいます。見えないところですが・・・せっかくなので自己満足で。 ファイル 51-5.jpg  まだ屋根まわりだけですが、クハの改装も進めましたので、編成としての一体感が出ました。  こうして置いてみると、風景の中に列車があり、列車の周りに風景があり・・・、それぞれを作り込むことで互いに引き立てあい、活き活きとした表情を見せてくれます。今は駅に停車中の姿しか再現できませんが、将来のバージョンでコイツが交換列車として動くかもしれない・・・と思うとワクワクしてしまいますね。  ところで、誤解されないように書いておきますと、私は別に風景至上主義というわけではありませんで、グリーンマットの路線データでも何かしら拘って作られたものは、繰り返し楽しくプレイさせていただいております。  ただ、シビアなダイヤに合わせて全神経を運転に注ぐような都市部の路線ではなく、飯田線をはじめとしたローカル線の場合は、それらしい雰囲気を演出するため、もしくはゆったりとした運転に飽きさせないためのメリハリとして、いくらかの風景が欲しくなるのです。  最初のうちは、とりあえずそれらしい風景が付けば、細かいことは気にしない・・・、なんて思っていたのですが、何度か現地を訪れているうちに考え方が変わってきました。例えば、運転には何の関係も無いものですが、ホームの片隅に設けられた花壇や植え込み。見れば側に老人会や婦人会などの札が立てられています。利用客も少なく、待合室がポツンとあるだけの無人駅でも、地域住民の方によって手入れがされているというのは、少なからず感動するものです。  そうした「一見どうでもいいもの」をアレコレ仕込んで、最終的には沿線住民の息遣いが感じられるような、雰囲気満載の路線データになればいいなぁ・・・と思っています。

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