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今季の現地取材完了

ファイル 22-1.jpg  予定通り7/29~8/1までの4日間を伊那谷で過ごし、七久保~伊那市の現地取材が完了しました。駅数にして13駅、距離約25km。線路沿いに道路の無い一部の区間は車でワープしていますが、それ以外は徒歩で往復しましたので、1日あたり10km以上は歩いたことになるでしょうか? 動画で言ってました自転車の輪行は体力的に無理でしたが、これはこれで良いリハビリになりました(とはいえ帰ったとたんに疲労のせいか夏風邪にやられまして、忙しさもあって更新が1週間ほど遅れたワケですが・・・)。
 後半2日間は駒ヶ根~伊那市を順不同に撮り歩きました。左の画像は赤木~沢渡間を行く119系ですが、実はワタクシ鉄道写真はほとんど撮らないんですよね。学生の頃まではよく車両メインで撮りに行ったものでしたが、以後模型鉄と乗り鉄がメインになると車両そのものよりも、列車から見える風景とか、鉄道を中心とした一帯の風景に興味を持つようになったため、駅の待ち時間にポチッと撮る程度しかしなくなりました。なので鉄道写真のお作法とかは全然わからないのですが、何となくソレっぽいのが撮れたので掲載してみました。方向幕がチョット残念ですが・・・。
 ひとつ資料として注目したいのは、今までは無かったはずの真新しい制限標が立てられていること。ATS-Pの導入に合わせてのことと思いますが、今後数を増やしていくのかもしれませんね。95年前後を再現する当BVEデータでは配置しませんが、気になるのはその制限値。基準ではR400は制限75のはずですが、この標識では制限70となっています。やはり線路規格の低さが影響しているのでしょうか?

ファイル 22-2.jpg ■JR最急勾配
 碓氷峠ほどのインパクトが無いためマイナーですが、横軽無き今となっては赤木~沢渡間の40‰がJRの最急勾配となっています。ほんの数百メートルの区間ですし、私鉄にはもっと急な勾配がいくらでもありますから、わざわざココを見るために現地を訪れる人も少ないとは思いますが、ただでさえ五月蠅い MT55Aを唸らせて駆け上る119系はなかなかの迫力です。
 それはそうと、今回の取材で強く認識したことは、線路からの風景だけではなく、周囲から見た線路の写真も重要だということ。例えば左の画像、線路は築堤になっていて左右の宅地や田畑は一段低いところにあるのですが、高いところから低いところを見た高低差というのは非常に認識が難しいのです。まぁ「低いんだろうなぁ」程度には分かりますが、それが何メートルくらいの差になるのかは全く読めません。

ファイル 22-3.jpg  そこで同じ地点を少し離れたところから撮ったものが左の画像です。見下ろしただけではわかりませんでしたが、かなりの高さの築堤上を走っていることが分かりますね。レール面からトロリ線までの高さを約5mとすれば、それと比較して道路からレールまでの高さも4~5mほどありそうです。
 このように、低いところから高いところを見ると、その高低差は一目瞭然です。ですから線路が周囲よりも低い谷の部分を走っているなら、前面展望ビデオや列車からのかぶりつき撮影で地形を捉えることが出来ますが、逆に線路が周囲よりも高い位置にある場合は、離れたところから客観的に線路を撮影しないと、地形を再現したBVEデータの製作には資料として片手落ちということになります。

 地形、という点では現状のデータに大きな不満がありまして・・・。北部の飯田線は天竜川右岸の段丘に沿って走っていますが、ということは傾斜地の等高線に沿って走っているということになります。ですから下り列車だと線路の左側が中央アルプスの山麓で高くなり、右側は天竜川ですから低くなっています。例外もありますが、平均すると常に右肩下がりの地平線の中を走っている感じですね。
 現在使用している地面や田畑、線路を横断する道路のストラクチャは全て水平に作っていますので、この“ナナメ感”が表現できていないんです。なので傾斜地用のストラクチャを新たに数種類作るか、もしくは現状の横長データを細分化し、高低差を付けて配置するなどの改良が必要です。いずれにしても根本的な部分であり、ほぼ全ての区間で大幅な変更が必要になるので攻めあぐねている状態です。

■いろいろ食べたよ
ファイル 22-4.jpg  まずは、またもやソースカツ丼。前回の「みや川」さんはいかにも大衆食堂といった体裁でしたが、今度は小洒落た喫茶店のようなレストラン「シャトレ」さんでいただきました。相変わらず3cm以上はありそうな厚切りロースのカツが、お店の謳い文句によると200g以上というボリューム満点で盛りつけられています。
 特製の甘口ソースは他店より少し辛みの効いた、一般的なウスターソース寄りの味付け。もちろんウスターそのものではご飯の味と喧嘩してしまうので「わずか」な違いなのですが、これが絶妙に食欲を掻き立てるスパイスとなってアッという間に完食。お値段1,000円。
 余談ですが伊那のソースが並べて甘口なのは材料に林檎を多用しているからで、調味料ひとつとっても少し調べてみるとご当地色が出てくるのは面白いですね。

ファイル 22-5.jpg  次はこの地域独特の“ローメン”というもの。ラーメンなんだか焼きそばなんだか、少し太めの蒸し麺に肉やキャベツなどを放り込んでソースやスープで味付けしたもの。カツ丼同様に甘口ソース味なんですが、具体的にどんな味?と言われると説明できないもので、気になる方は実際に食べてみて下さい。以前の取材時にも2軒で食していますが、今回は先述の「みや川」さんで。
 画像では分かりにくいのですが、定評通りのボリュームで「並」サイズでも1.5人前はありそうな量でした。このお店は全体的に薄味に仕立てられていますが、大盛りなので卓上の調味料で味付けを変えながら完食するという配慮(らしい)。並が620円で大が790円だったか。ちなみに大は男性3人でも腹一杯になりそうなボリューム(一人でモリモリ完食してる強者を目撃しましたが・・・)。

ファイル 22-6.jpg  最後にご紹介するのは伊那名物というよりも、「みや川」名物の“からあげ定食”です。鶏の唐揚げが3つにスパゲティやサラダ、味噌汁にご飯が付いて 680円。まぁ普通というかお買い得というか、そんな感じに思えますが、ツッコミどころは唐揚げのサイズ。分かりにくいので左上に同行者のゲンコツを置きましたが、一般男性の拳と同じくらいのサイズがあるのです。私は男性にしては手が小さい方なので、自分の握り拳の方が唐揚げよりも小さくてちょっとショック・・・。
 手前のご飯が茶碗ではなく丼なので、そのあたりからも全体のボリュームを察していただけるかと思いますが、私は唐揚げ1個で腹一杯になりましたので、残りは袋(店に常備!)に入れて持ち帰りました。ちなみに5個盛りで950円というのもありまして、だいたい唐揚げだけで1kgくらいになるそうです。
 当然ながら毎回こんなのを食べていたのでは財布も腹も大変なことになってしまうので、コンビニパンとか牛丼250円とか、そういうのを間に挟みながら適当にやっています。

■取材道具
ファイル 22-7.jpg  以前の動画で「デジカメの容量が足らないんじゃ?」といったコメントをいただきましたが、車で取材する場合はアレコレ荷物を持っていけますのでノートパソコンを携行しています。1日で撮影する枚数が500~1000枚くらいですので、晩になったら泊まり先でパソコンに移し、記憶がハッキリしているうちに駅間毎にデータを区分けして整理しておきます。大容量のSDカードをたんまり買い込んでおけば良いだけの話でもありますが、一応紙メディア以外の資料も入ってるし、ネット環境さえあれば連絡用にもなるし、何かと便利なので携行しています。
 カメラはペンタックスのK100D。デジ一眼としてはエントリー機ですが、電源に単三乾電池を使用できるため、予備のエネループを持ち歩けば多い日も安心。それでも足らない場合はコンビニでアルカリ電池を買えばそこそこ撮影できるのが強みです。オートフォーカスがアホな上にペンタミラーでファインダー像が小さいため、マニュアルでのピント合わせに苦労するのが難点で、ペンタプリズムの上位機種に買い換えたい思いもあるのですが、上位機種は電源が専用リチウムバッテリーなので旅先での万一を考えると躊躇します。ペンタプリズムで乾電池OK、ダイナミックレンジ拡大機能の三点が揃った新型が出たら飛びつくかも。
ファイル 22-8.jpg  レンズは2本。周辺全体のイメージを把握する時はシグマの広角ズームで10~20mm、テクスチャの材料を撮る時はタムロンの安物望遠ズームで 28~200mm。2本の間がちょっと足りてませんが、そこは自分が動けば良いだけの話。用途に求められる画質とフットワークを考えればコンデジでも良さそうなんですが、どの製品も広角側が圧倒的に足りないんですよね。あと使いにくかろうがイザという時にマニュアルで撮れるのは心強い。
 携行する地図はYahoo!地図を線路に沿って画像化し、駅間毎に繋ぎ合わせてプリントアウトしたもの。別に他の地図でも良いのですが、飯田線沿線に関しては地図データが2001年前後と古く、データが想定している時代設定に近いので重宝しています。今回は持って行きませんでしたが航空写真モードも同じ時期に撮影されたものでしたので、今はなくなってしまった建物が多く写っており貴重な資料になっています。よ~く見れば架線柱も判別できる解像度なのが嬉しいですね。いつ最新の写真データに更新されてしまうかわかりませんので、地図同様に画像化して保存しておきました。
ファイル 22-9.jpg クリーム色のファイルは運転関係線路要図。平成18年に発行されたものなのでデータが想定している時期とは変わっているところもありますが、そのへんは別資料で補うしかありません。貴重なものなのでまず全ページをコピーして・・・と思っていたのですが、面倒になってそのまま持ち歩いています。まぁコレクターじゃないので、いいか。
 勾配や曲線はもちろん、信号機の配置や踏切名なども記載されているので路線データを作る際には重宝しています。ただし、基本的に100m単位で描かれた図ですから、これだけで路線データを作るのは難しいでしょう。現地で得た資料と線路図、地図などを組み合わせて25m単位、そして更に細かなデータを作っていきます。

■その他雑感
 図書館へ寄る時間が取れるか微妙だったのですが、皮肉なことに最終日の炎天下に負けまして、撮影を中断して飯島町の図書館へ避難しました。こぢんまりとした規模で蔵書も多くはありませんが、さすがに郷土史は充実していたので楽しませていただきました。
 直接資料になるような記事・写真はほとんど無かったのですが、伊那電が開通した当初の写真を多数見ることが出来、また建築様式と地場産業の関連についての記述も興味深かったですね。ネット全盛の現代ですが、それでも紙メディアの持つ説得力も捨てがたいもので、今まで知らなかったことを知る機会であるのはもちろん、「こうなんじゃないかな?」という推論の裏付けを得る機会にもなります。
 今回は飯島町だけでしたが、また次の機会に駒ヶ根市、伊那市の図書館も訪れてみようと思います。

 取材期間中は毎晩温泉に入っていたのですが、伊那市の三セクが運営する「みはらしの湯」がそこそこお気に入り。循環させているので塩素臭があるのは残念ですが、ヌルヌル感のある泉質は温泉らしさも十分で、湯上後も気持ちよく過ごせました。
 特筆すべきは露天風呂。湯船は小さいものの眺望は良好で、駒ヶ岳山麓に位置するため手前に伊那谷、遥か前方には南アルプスを望むという好立地。露天風呂が好きであちこち入りにいってるんですが、周囲の塀や目隠しのせいで折角の開放感が台無しになっているところが多い中、ここは高台にあるので目隠しも低く、半身浴したまま景色を眺められるのが良いですね。また先述の塩素臭も風がさらってくれるので気になりません。
 スケジュールを合わせたわけではなく偶然だったのですが、7/31は『みのわ祭り』の花火大会が行われ、露天風呂に入りながら暮れゆく空と打ち上げ花火を眺めるという、最高に贅沢なシチュエーションを堪能させていただきました。会場は伊那市のお隣の箕輪町、駅で言えば伊那松島のあたりですので距離が8kmほどあり、眼前に広がる大迫力・・・とはいきませんが、人混みに押されることもなくゆったりと、なんとも風情あふれる一時でした。

 ちょうど帰阪した頃から100歳以上の高齢者が多数行方不明・・・という悲しいニュースが流れていますが、伊那谷では人々の距離が都市部よりも少し近く、ほっこりさせられました。
 人口密度は都市部と比べて圧倒的に低いわけですが、それでも撮影していると農作業をされている方や散歩中の方、結構な数の人と顔を合わせるので、目が合っちゃうとお邪魔している立場のこちらとしてはそのまま逸らすのも気不味いですし、不審者扱いされても困りますので軽く会釈しておいたのですが、そうするとほとんどの方が「こんにちは」と声をかけて返して下さるんですよね。すれ違う子供達なんて向こうから「おはようございまーす!」なんて元気に挨拶してくれて、つい唖然として挨拶を返し損ねそうになったりも。
 最初はビックリしましたし、私よりもっと若い方だと「面倒くさい」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、4日も現地に密着しているとだんだん自然に挨拶ができるようになるもので、「あ~、こういうのもいいなぁ」なんて思ってしまいました。まぁ防犯の意味もあるかもしれませんが、少なくとも不快に感じることはありませんから、こういう習慣は素晴らしいですね。

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