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いよいよ内装工事へ

ファイル 65-1.jpg  ただでさえ暑い上に節電だ何だと厳しい日々が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。こちらは日曜CG屋から日曜大工にクラスチェンジして、汗だくの屋外作業をしておりました。  運転台一式を囲う壁の部分を造っていたのですが、さすがにこういった作業を平日深夜にするわけにも行かず、昼間まとまった時間を確保できるときに、一気に進めました。角材、合板による骨格は完成しまして、これから内装のお化粧に移ろうというところです。  実車の詳細な図面がありませんので、各部寸法は写真を元に割り出したものですが、大きな誤差は無いと思われます。全体の寸法は横幅約1メートル、奥行き55センチ、高さ140センチ。キャスター付きですのでゴロゴロ転がして押し入れに収納できます。  室内に置いているとなかなかの威圧感ですが、チョットした鉄道模型のレイアウト(ジオラマ)と比較すれば、占有面積としてはたいしたこと無い・・・というか、まだ健全かもしれません。それでいて再現できる路線長は無限に等しいのですから素晴らしいものです。 ファイル 65-2.jpg  左側の壁面は、ちょうど乗務員室扉との境目くらいまでの寸法ですので、実物そのままのパーツ配置が可能になりました。警報持続ボタンは、形状からして富士電機の旧製品で間違いないと思うのですが、ボタンが白いものは入手できず、塗装しなくてはなりません。他に限流値切り替えスイッチ、パンタ上げボタン、連絡ブザーのボタンが付きますが、これらは形状のみのダミーで再現する予定です。  現在、実車の左壁面はワンマン化にあわせたEB装置搭載の改造時に、保安装置類の小箱が各種増設されて賑やかになっていますが、路線データに合わせ、比較的シンプルだった時代を想定しています。  中央のスイッチ箱は既に一部プラ板による化粧を始めています。パンタ下げボタンの周囲はすり鉢状に窪んでいるのですが、実はヤクルトの容器を切り出し、接着・整形したもの。冗談みたいな話ですが、使えるものは何でも使います。 ファイル 65-3.jpg  この角度で見るとよく分かりますが、119系の操作系は少し傾けて固定されています。おかげでデスク部分には相応の強度が必要になり、また形状もタダの四角では無いため造るのが少し面倒に・・・。なんせマスコンだけでも20kg超。しっかり補強を入れておかないと、後から板が反ってくるようでは困ります。  とはいえ組み付けたハンドルを握ってみると、非常にしっくり来る感覚。他の計器類や時計、時刻表灯なども理にかなった配置になっていることが、実物大で再現することで良く理解できました。最近では何でもヌルッとしたデザインにして「人間工学だ」なんて言ってますが、何のことはない、機械というものは昔から人の使いやすいように出来ているものです。  実車の右壁面(貫通路との仕切り)は、あと20センチほど手前まで伸びているのですが、これ以上延ばすと収納スペースに収まらなくなってしまうのでデフォルメしました。仕方がないことですが、無線機や放送装置を取り付けることが出来なくなってしまったのは残念。フェイクでも良いので、あのゴチャゴチャ感は造り込んでみたかったところです。  マスコンの接点については、抑速ノッチを使わなければ簡単に改造できそうなため、後回しにしました。そもそも飯田線で抑速がまともに機能しているのか、例えば制限40で30‰の下り勾配なんてシチュエーションで、発電ブレーキが有効に作用するとは思えないのですが、このあたりは次回の取材時によ~く観察してみます。  とりあえず、この調子でいけば来月中には塗装を終えて完成できそうな気がしてきました。構想から約一年半、いよいよでございます。

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