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タグ「メーターユニット」の記事は以下のとおりです。

メーターユニット完成

ファイル 58-1.jpg  かねてより製作していましたメーター部の筐体がほぼ完成しました。基本部分は前回記事の時点で出来上がっていましたが、灰緑色になるだけで雰囲気がグッと出るものですね。あちらこちらに貼り付いたネジやツマミなど金属質なパーツも、なかなか精悍な印象を与えてくれます。あとは他の部品も仕上がってから、全体のバランスを見つつ汚しを入れる程度です。  32インチ以上のPC用高精細ディスプレイが一向に発売されそうにありませんので、とりあえずフルHDの液晶テレビを導入してみました。中古品の出物がありましたので、先月忙しかった自分へのご褒美(だって誰も褒めてくれないんだもの)として購入。  広い視野とトレードオフで、ドットピッチが粗くなることのデメリット、倍速液晶の効果と描画遅延がBVEに与える影響など、導入の参考になりそうなレビューは後日記載します。 ファイル 58-2.jpg  光量不足が気になっていた知らせ灯は、100円懐中電灯のリフレクタを移植することで解決。実車通りの寸法で再現できないと悩んでいた表示灯パネルも、モニタ設定を見直すことで残距離表示との干渉を回避、LEDを仕込んだ中央の2灯を含めて完全に再現できました。  混在する液晶画面部とLED部で見た目の統一感を図るため、文字は透明プラ板に印刷し、液晶にはランプの役割のみをさせました。画像で点灯中の「直通」「MG」は液晶画面が照らしていますが、「ATS」白灯はLEDで照らしています。意外と違和感ないでしょ?  手のかかった塗装は、錆色を意識した茶色→下地のアイボリー→灰緑色の3色を分厚く吹き重ね、部分的に剥離させることで立体的な使用感を再現。材質がアルミと思われる上部カバーは、シルバー→灰緑色の2色で、同じく塗膜の剥離を再現。実際に手で触れてみないことには「総プラ製」とは気付かない仕上げにしています。  新車のような綺麗な仕上げも良いのですが、下手をすると玩具っぽくなるのと、実物廃部品と混在させても違和感のない仕上げに、ということで、完成直後なのに使い古しです。  作業風景は動画や写真に撮り溜めています。「自分も造ってみたい!」という方がいらっしゃるかもしれませんので、全てが完成したら編集して動画をアップしますね。

戸閉め知らせ灯

 皆様お久しぶりです。前回書きましたメーター用サブモニタに被せる筐体を作っておりますが、今回は戸閉め知らせ灯について解説しておきます。3月上旬の大阪オフ会でもそんな話題がチラッと聞こえてきましたが、他の方とのお話中でしたのでスルーしてしまいました。 ファイル 57-1.jpg  前回記事・動画中には無かった戸閉め灯ですが、ランプがあるはずの中央部はモニタがありませんので当然のこと。ですから画面上で描画するのではなく、実際にLEDを駆動させて再現します。  まずはパネルデータ上で裏方役の戸閉め灯を設置、圧力計の角に置いた白い四角がソレです。ドア開で黒、閉で白としています。 ファイル 57-2.jpg  プラグインやマイコンを自在に操れる方は凄いなぁ・・・といつも感心させられるのですが、残念ながら私にはチンプンカンプンのお話。そこで登場するのは「エレキット」の“明るさセンサユニット”です。ハンダ付け不要の完成基盤で2,000円弱。コレは何かと言いますと、周囲の明るさに応じて回路をオン・オフさせるリレーで、よくある例では夜になったら自動で点灯するライトなどに使われるものです。  明るくなったらオン/明るくなったらオフ、切り替えでどちらの用途にも使えますので、これを用いて画面上の輝点を読み取ろうというわけです。 ファイル 57-3.jpg  センサ(フォトレジスタ)は基盤に直付けされているため、ハンダを溶かして分離。画面上の戸閉め灯まで配線を引いて延長します。モニタと筐体の間には隙間や厚みを作りたくないので、モニタ上の配線は0.1mm厚の真鍮板を裏面絶縁して使用しました。  メーター隅にセンサを配置したのは、最終的にメーターの風防を取り付けると、センサの厚みを隠すことが出来るからです。 ファイル 57-4.jpg  動画ではないため点灯・消灯のイメージをお見せできませんが、とりあえず点灯状態で撮影しておきました。光量が少し足らないので、リフレクタを付けた方が良さそうですね。100円ショップでペンライトでも探してきましょう。  筐体のディテールは、ほぼプラ板です。ただし、戸閉め灯の円筒側面と時計置き側面は水道管の塩ビ部品から、ランプのレンズ部はバイクの反射板から切り出しています。  デベソ形状のランプと厚みのあるヒサシが特徴的な119系の戸閉め灯ですが、登場した1983年当時は他車同様、金属のリングが付いた戸閉め灯に薄板のヒサシが付いていました。LED化の工事でこうなったのかな?と想像していますが、それが何年だったのか記録が無いため不明です。路線データの95年当時はどうだったのかわかりませんが、現行形状の方が「119系っぽい」のでこちらを再現しました。 ファイル 57-5.jpg  大まかなパーツは完成し、かなり雰囲気が出てきました。一部ネジ類やツマミなどのディテールは、内側に液晶モニタを仕込んでいる都合そのまま植えることができず、塗装後に頭だけを接着して再現することになります。  モニタを仕込む制約と言えば、本来はメーターパネルと表示灯パネルの間に段差があるのですが、これも1面で構成する必要があるため再現できません。表示灯パネルは当初左右どちらかにオフセットしようと考えていましたが、戸閉め灯と同じ要領で中央部の2灯を駆動させることが可能ですので、実車通りセンターに持ってきました。ただし、実物同様の窓間隔ではBVE5のウィンドウ右上の残距離表示が窓内に被ってしまうため、少し間隔を広げて作り直す必要がありそうです。  細部の調整が済めば塗装して仕上げ作業に入れるのですが、灰緑色の調合、塗装作業が面倒なので、他の部品も仕上がってからまとめて塗ってしまおうと思います。

マルチモニタのススメ

 今回より「運転台」という記事カテゴリを追加しました。こちらではPCハードウェアやコントローラーの話題について書いてきます。 ファイル 56-1.jpg  唐突ですが、グラフィックカードをRadeon HD5850に交換しました。これまで使用していたHD4870もスペック的には何ら不満のない物でしたが、5000番台以降の製品は一部を除き、カード1枚でモニタ3台まで同時出力できるのが魅力です。  注意すべくは、3系統同時出力をさせるには、DisplayPort(以下DP)を必ず使用しなくてはならず、DVI/DVI/HDMIといった組み合わせでは使用できません。DPを装備していないモニタを接続する場合はDP→DVI、またはDP→D-sub変換アダプタを使用しますが、結線を変換するだけの安価なアダプタは不可。タイミングクロックジェネレータを内蔵するアクティブ型のアダプタでなければいけません。詳しく解説すると長くなりますので、「Radeon 3画面」などで検索してみてください。  フライトシムやドライブシムでは既に浸透しつつあるマルチモニタ環境ですが、たいていは大画面を横に3つ並べて視野を広く確保しようというものです。しかし元々視界が限られており、またレールから外れる心配のない鉄道運転シムでは、横に広い視野は余り必要ではありません。  いつぞやも書きましたが、風景と計器類の両方が見えてほしいBVEとしては、縦解像度の方が重要で、今時主流のワイドモニタより旧来の4:3比の方が使いやすいくらいなのです。そこで、今回はマルチモニタ環境を応用して、メーターパネルを再現してみることにしました。 ファイル 56-2.jpg  用意したのはBenQの15.6インチ液晶モニタ(16:9)「G610HDPL」を2台です。理由は後述しますが、15.6インチワイドというサイズは絶対指定で、普及価格帯の物となると他に選択肢がありませんでした。  接続がD-subのみというのが不安でしたが、使ってみると映りもシャープでゴーストも出ず。縦方向の視野角が極端に狭いのが難点ですが、1台9000円前後という価格を考えると妥協せざるを得ないところでしょうか。 ファイル 56-3.jpg  メインが24インチ(1920x1200)、サブが15.6インチ(1366x768)×2となりますが、双方の縦解像度が違いすぎるため、そのまま横に並べるとイビツになってしまいます。  色々なパターンでBVEを起動し、FPSを計測してみると、どうやら表示されない領域も内部では「あるものとして」処理されているようなので、できるだけ無駄のない、つまり綺麗な長方形に近くなるよう並べた方が良さそうです。  最終的にサブモニタを90度回転させて縦向きに配置しました。ウィンドウのタイトルバーの位置関係で、モニタ2は右回転、モニタ3は左回転させています(全て特殊なツール類は使用せず、Windows7の基本機能のみです)。 ファイル 56-4.jpg  運転台パネルはモニタ3台を合計した、3456x1200ドットという変則サイズになりました。メインモニタ内には何も置かず、全てを風景の表示に割り当てています。サブ2台は、設定画面で回転させた向きに従ってメーター画像を配置。ちなみに個々のメーター画像は実物を分解して撮影し、風防の反射・映り込みを完全に排除しています。 ファイル 56-5.jpg  所定の位置に各モニタを置き、実際に表示させてみました。3台の画面解像度が不揃いですのでラージデスクトップ(1台の大型モニタとして認識させる方法)の設定は出来ません。よってBVEはウィンドウモードの最大表示で動作させることになります。  ウィンドウタイトルバーのダブルクリックで最大化させることも出来ませんが、「Sizer」という、ウィンドウサイズを任意に設定した解像度にワンタッチで変更するフリーソフトを使用すると、サイズ・位置合わせの手間が省けます。 ファイル 56-6.jpg  今回は15.6インチという半端なサイズのモニタを使用しましたが、これは画像中に水色の線で示したように、実物大のメーターパネルに収めるためです。外側の線が金属プレスのベゼル外寸、内側の線が表示領域。表示灯パネルを含めた天地寸法、時計入れを作るための逃がしを考えるとこのサイズ・組み合わせしか考えられず、よってサブモニタ2台→HD5000番台以降のグラフィックカード必須という流れになったわけです。 ファイル 56-7.jpg  今はまだ液晶パネルだけの状態ですが、最終的にはメーターユニットを模した筐体をかぶせ、1/1スケールの運転台を再現するのが目標です。  とりあえず雰囲気だけでも・・・と、メーターの風防をセロハンテープで貼り付けてみました。光で構成されるモニタの画像と実体のある部品が、どの程度違和感なく融合してくれるかが不安でしたが、モニタの輝度・コントラスト、メーター画像の明るさ・コントラストを程良く調整してやると、驚くほど自然に混ざってくれました。  実物より少し奥目になってしまうことや、風防の湾曲部がレンズの役割をしてRGBが分解されて見えることがあるなどのデメリットもありますが、気にするほどのレベルではありませんでした。このままでは戸締め灯が無い状態ですが、技術的には既に再現方法を考えてあるので問題なし。次は筐体の製作に移ろうと思います。

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