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美しき緩和曲線

ファイル 63-1.jpg  そろそろ本気でBVE5にネイティブ対応させて行かないとなぁ・・・ということで、とりあえず自線の緩和曲線・縦曲線対応、および線路ストラクチャのRepeater構文化から手を付けました。  ビュアー的なモノがありませんので見切り発車ではありますが、できることから手を付けていかないと、製作途上でのフォーマット変更は時間的ロスが大きすぎます。 ファイル 63-2.jpg  とりあえず自線路の書き換えは全線に渡って完了しました。画像のように非常になめらかな緩和曲線、縦曲線が描画され感激です。これまでも擬似的に緩和曲線を入れていましたが(例えばR200なら800→400→200といった具合に)、所詮円曲線の集合体ですから、どうしても継ぎ目で半径やカント量が急変し、自車両の挙動がグラッと不安定になるのが不満でした。  ビジュアル的にも緩和曲線部におけるカントの増減までは作り分けていませんでしたので、mackoy氏謹製の京成線と同様、継ぎ目に段差が発生するなどしていましたが、完全にシームレスな軌道が再現可能となりました。本当に素晴らしい。 ファイル 63-3.jpg  挙動・ビジュアル面の他にもメリットはあります。それは線路のストラクチャ数を圧倒的に少なくできること。  従来のデータでは橋梁や分岐器を除いた通常使用のバラスト線路だけで、通常用、暗所用、暗所の入り口、および出口、そしてそれぞれに必要な曲線半径別のストラクチャが加わり、実に120種類の線路ストラクチャを用意していました。そして大きなテクスチャ画像を120回も重複して読み込むわけですから、システムメモリにとってはたまったモンじゃありません。  それが曲線について考えなくて良くなるわけで、ストラクチャ数は激減。タスクマネージャによれば使用メモリは従来の1.28GBから1.08GBへ、約200MBの軽量化となりました。更にdikeも軽量化が進めば、1GB切りも軽く達成できそうです。  比較的メモリに余裕のないPCでも動く可能性が出るほか、HDD上の仮想メモリの読み書きが減るため描画のカクつきを抑えられる、他のストラクチャを造り込む余裕が生まれるなど、良いことずくめです。 ファイル 63-4.jpg  とりあえず線路はなんとかしましたが、これからwallやdike、その他沿線に存在するあらゆるストラクチャを分解してRepeater構文に対応させなくてはなりません。  また従来は上限15までと制限の厳しかったrailインデックスも実質無制限になりましたので、電線など一部のfreeobjをrail化するといった、水面下の作業が山積しています。  そんなわけですので、気分転換にストラクチャを作ったり、運転台を作ったりはしますが、当面数ヶ月は「見えない修正・改良」に追われると思いますので、路線本体の目立った更新はできないかもしれません。  全てが完了する頃にはビュアー的なモノが開発されて、作り込みを再開できるんじゃないか・・・なんて、他力本願な話ではありますが、とりあえずそんな感じの時間配分で進めていきます。 ファイル 63-5.jpg  あ、何も考えていませんでしたが、この時点をもってOpenBVEへの対応は無くなりました。あくまで個人的な考えですが、OpenBVEはBVEあっての副次的なモノと思っていますので、独自進化にこちらが追従する予定はありません。  あれはあれで良くできたソフトだと思いますし、ビュアーやら何やら使わせて頂いているので他意はありませんが、目指すところに誤差がありますので、そればかりはどうにもなりません。

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